Black★Joker【完結】


「悪い、さっきの冗談だから。俺、この子が本命なの」


俺がニコッと笑うと、たぁ~くんはホッとした表情を浮かべる。


「みぃ~ちゃん、もう行こう?ねっ?」


「なぁ~んだ。彼女いたの?期待して損しちゃった」


みぃ~ちゃんは頬をこれでもかという位膨らませて、再びたぁ~くんの腕を掴んだ。


「たぁ~くん、いこ?」


「あ……うん。そうだね」


これで一件落着だ。


美空のおかげで何とか事なきを得た。


みぃ~ちゃんの尻に敷かれているたぁ~くんに少しだけ同情しながら、俺は二人を笑顔で見送った。