Black★Joker【完結】


その瞬間、真っ暗だった玄関にパッと光が灯った。


「優、こんな時間まで何してたの?」


「母さん……起きてたんだ?」


寝室からパジャマ姿で出てきた母さんに気付いた僕は、思わず目を泳がせた。


「何をしてたのよ。一緒だった男の子は誰?」


「……やだな……母さん。僕、一人だったよ?」


龍馬のことを知られたくない。


その一心で僕は母さんに嘘をついた。