Black★Joker【完結】


「とにかく、俺は不良じゃない。それだけはちゃんと覚えといて。つーかさ、何で美空はそんなに不良にこだわるわけ?お前、不良が好きなのか?」


美空の好みは案外コテコテのヤンキーだったりして。


「ううん、違う。あたしじゃないの」


すると、俺の予想に反して美空は首を左右に振る。


「じゃあ、誰?」


「優」


「……メソ男?!」


どうして今、あいつの名前が出るんだよ。


今は不良が好きか嫌いかの話を……


ってことは、まさかメソ男……。


あいつの名前が出た途端、急に背筋が冷たくなった。