―――……… 「……マジかよ」 美空の通う高校の前に着いた俺は盛大な溜息をついた。 『悪い。ちょっと遅れる』 教室を出て慌てて美空にメールを送信した。 でもその返事がこれだ。 『急がなくて平気だよ。あたし今、7時間目の選択授業受けてるから』 つーか、7時間目ってなんだよ。 普通は6時間授業だろうーが。 私立の学校には7時間授業というものが存在するらしい。 ありえない。 ありえなさすぎる。 俊平に裏DVDを全部あげると言ってしまったことを思い出して、俺はガックリと肩を落とした。