「じゃあ、教えてあげる。ブラックジョーカーはあたしの好きな人」


「……は?ハァ?なんだそれ」


あたしが言い終わると、龍馬は眉間に皺を寄せる。



「ブラックジョーカーってどこのどいつだよ?つーか、美空は何でそんな奴のことが好きなんだよ!!それに俺という男がありながらよくもそんなことが……」


ブツブツと呟く龍馬が愛おしくて。




「龍馬、大好きだよ?」


龍馬の腕を掴んで、顔を下から覗き込む。


「俺の方が好きだから」


すると、龍馬はあたしの唇を奪った後、ニッと笑った。



これからもずっと、そのままの龍馬でいてね。



あたしは……


ブラックジョーカーが……


ううん、神谷龍馬を世界一愛しています。




                          END