龍馬と出会って半月近くが経った。


メールは毎日しているし、電話も何回かした。


でも一度も龍馬から連絡が来たことはない。


いつもあたしから一方的に連絡をする感じ。


こっちからメールすれば遅くても必ず返してくれるし、電話も折り返してくれる。


だけど、龍馬があたしに対して何の感情も抱いていないのは確実で。


片想いがこんなに辛いなんて知らなかった。


一方通行だからこそ、想いは日に日に膨らんでいく。


だからといって、好きといえる位仲良くなったわけでもない。



「龍馬……何してんのかなぁ……学校にいるのかなぁ?」


「あんた重症だわ」


「重症だよ……。恋の病にかかってるから」


机に伏せてハァと溜息をつくと、涼子はあたしの肩をポンポンっと叩いた。