「どうすれば仲間になるんだ……」


「じゃあ、あと一年したらな」


これ以上このバカにまとわりつかれるなんて考えたくもない。


俺はその場逃れでそんなことを言った。


川上と仲間になるつもりもなければ、暴走族に入る気もなかった。


人とつるむのがめんどくさい俺にとって、川上はさらにめんどくさかった。



それを今の今まですっかり忘れていた。


その後、一年経つ前に川上は高校の担任を殴って少年院に入った。


そしてようやく出所して、俺に出会った。


それなのに、俺は川上との約束をすっかり忘れていて。


川上はそれに怒り、俺や俺の周りにいたメソ男を狙った……ということらしい。