「……で、これが俺を苦しめた分」 涙を浮かべている川上に呆れながら、川上の手を踏みつける。 「もう、メソ男と美空に近付くな。もし手出したら、こんなもんじゃすまねぇよ?」 「……くッ……っ!!」 「あ〜?何だって?聞こねぇよ。分かった?分かんない?どっちだよ」 足に力を込めると川上は急に低いうなり声をあげた。 そして、唇を噛み締めながら何度も首を縦に振った。 「もうお前に手なんてださねぇよ!!歯だけじゃなく、指と肩も折りやがって!!」 川上は苦痛に顔を歪めながらわめいた。