【優サイド】


「明日の午前中に、もう一度警察の方がいらっしゃるそうよ」


「……そう」


着替えを持ってやってきた母さんは、ベッドサイドのパイプ椅子にゆっくりと腰掛けた。


「あの男の子もね、優には二度と関わらないって約束してくれたわ」


「龍馬のこと……?」


「そうよ。あんな子と付き合わなければこんな目に合わなくて済んだの。優も懲りたでしょ?」



あんな子と付き合わなければ……だって?


何勝手なこと言ってるんだ。



「……して……――」


「え?何か言った?」


「……――いい加減にしてくれよ!!僕は母さんの操り人形じゃない!!」


今までずっと胸に秘めていた感情を僕は母さんにぶつけた。