【龍馬サイド】


「送ってくれてありがとう!!」


「体、もう大丈夫か?」


「……うん。少しだけ違和感があるけど、もう大丈夫だよ!」


「そっか。じゃあ、またな」


「うん、バイバイ!!」


美空はブンブンと手を振ると、家の中に入って行った。



「眠ぃー、帰って寝るか……」


首を回しながらヘルメットを手にした時、メソ男の家の前をふらつく女に気がついた。


「……メソ男のかあちゃんじゃん」


おばさんは、辺りをキョロキョロと見渡して明らかに挙動不審だ。


何故か妙な胸騒ぎを覚えた俺は、おばさんに近付いていって声をかけた。