「龍馬は……僕の友達だ……。悪く言うな……」 地面に這いつくばりながら、川上の足をガシッと掴む。 目の前がぼんやりと赤く曇っているのは、目に血が入ったからだろう。 「何だこいつ、気持ち悪ぃな!!」 川上は僕の手を逆の足で蹴り上げた。 その蹴りは手をかすって僕の顎に直撃した。 目の前がぐらりと揺れて、僕はそのまま地面に顔をぶつけて意識を手放した。