男の言うとおり、美空は可愛い。 美空が幼馴染だと話すと、周りの男はみんな羨ましがった。 「お前、美空ちゃんの幼馴染なの?紹介してよ?」 一度も喋ったことのない奴にそんなことを頼まれたこともあった。 高校の入学式でも、クラスのドア付近には美空を見に来た男達で溢れかえっていた。 「あの……」 「一緒に遊ばない?飯とかどう?」 僕と美空が一緒にいるのを分かっているはずなのに、男達は僕の存在を無視して美空に話かける。