チクっとした痛みに思わず顔を歪めると、龍馬はニヤッと意味深な笑みを浮かべた。


「俺のものだって証。バイトすんなら俺が毎回証をつけてやるよ」


「って……!!龍馬何したの?!」


体にタオルケットを巻き付けてベッドから下り、部屋の姿見で自分の首筋を確認する。


ちょっ……これって……もしかして……


「……――キスマーク?!」


大声で叫ぶと、龍馬は満足そうに頷いた。


「で、バイトはどうすんの?すんの?しないの?」


さっきまではあたしが優勢だったはずなのに、いつの間にか立場は逆転してて。


やっぱり龍馬には勝てそうにない。



「……しません」


あたしがそう答えると、龍馬は勝ち誇ったような笑みを浮かべた。