Black★Joker【完結】


「……そんなの、あたしだって一緒だよ」


あたしだって龍馬が他の女の子に見られてるの嫌だもん。


龍馬はあたしの前で絶対に元カノの話とか女の子の話しないけど、それでも不安になる。


どうして別れちゃったのかとか、どっちが振ったのかとか。


そんなことも全部気になって、それを考える度に苦しくなる。


自分が一番最初の彼女になりたかったな……なんて意味もないことを考えたりもするんだ。



「あたし……龍馬のこと、すっごい好きだよ。多分好きって言葉じゃ表せないくらい」


面と向かってじゃ恥ずかしくて言えなくても、龍馬の胸に顔を埋めている今なら大丈夫。


「じゃあ、俺は大好きだ」


「……じゃあ、あたしは大大大好き!!」


「じゃあ、俺は大大大大好きだ。俺の勝ちだな」



負けじと言い返してくる龍馬が少しだけおかしくて。


「龍馬……愛してるよ?」


あたしがそう言うと、龍馬は急にあたしの体を引き離した。