おでこに触れた龍馬の大きな手の平。 おでこに全部の神経が集中したみたいに熱くなる。 「熱いな。熱計ってみるか?」 「……ううん、大丈夫」 首を左右に振りながら顔を上げると、龍馬と至近距離で目が合った。 恐ろしいほどに整っている龍馬の顔。 龍馬の彼女になった今でもその顔に慣れることが出来なくてドキドキしてしまう。 「なぁ、美空」 「……何?」 龍馬はあたしから目を反らさずに言葉を続ける。