「そろそろ帰るか?」 駅ビルをブラブラと歩き続けて外に出ると、辺りは暗くなっていた。 「んー、でもまだ19時だし……」 まだ一緒にいたいよ。 って、素直に口に出すことが出来ずにいるあたし。 「暇ならうちくれば?」 「……うん!!」 そんなあたしの考えを悟ったのか、龍馬はクスッと笑いながらあたしの手をギュッと掴んで歩きだした。