「そういえばさ、美空の誕生日っていつ?」 龍馬はふと思いついたようにあたしにそう尋ねた。 「まだ先だよ。12月25日」 「クリスマスじゃん!すげぇな」 「そうそう。でも毎年クリスマスプレゼントと誕生日プレゼントは一緒にされるから損だよ」 特に予定のないあたし達は駅ビルの中をフラフラと歩いた。 中には学校帰りの学生がたくさんいて。 すれ違う女の子達は、みんな龍馬の姿を目で追っていた。