Black★Joker【完結】


いつの間にかあいつはメソ男じゃなくなっていて。


「もうメソ男って呼べねぇな」


あいつと会ってからまだそんなに時間は経っていないはずなのに、随分昔から一緒にいるような気がする。


俺をボコボコにして川上もきっと満足しただろう。


もうメソ男には近付かないはずだ。


これでいい。


これでいいんだ。


俺が我慢すればメソ男は……





俺はギュッと唇を噛み締めると、何度も拳を床に叩きつけた。