【龍馬サイド】


「鬼……!悪魔……!!」


「……あぁ?何か言ったか?」


体中の傷が痛んで一刻も早く体を休めたいのに、コンビニに連れていかれて煙草を買わされた。


兄ちゃんの頭の中の辞書に「優しさ」という言葉はないらしい。


何とか家に辿り着き、傷の手当てをしてくれると思いきや兄ちゃんはただ横で煙草をふかしているだけで。


「つーかさ、何で俺の部屋にいるわけ?」


「お前のボコボコの不細工顔を見てると楽しいから」


兄ちゃんはニッと嬉しそうに笑って俺の顔に煙草の煙を吹きかけた。