それにしても、どうやって美空とこいつは知り合ったんだろう。
美空は敬語を遣ってはいるものの、『龍馬』と呼び捨てにしていたし。
考えれば考えるほど、頭の中にクエッションマークが浮かんでくる。
「なぁ、美空ってメソ男と付き合ってんの?」
「……へ?優は幼馴染だよ?」
「ふぅん。可愛い幼馴染がいて幸せだな、メソ男」
「あ……はい」
メソ男と呼ばれてすぐに頷いてしまった自分に少しだけ腹が立つ。
でも、こいつに力で敵う訳がない。
今日が終わればまた赤の他人同士に戻れる。
少しだけ我慢しよう。
そう思っていた矢先、二人は携帯を取り出し何やらやりとりを始めた。



