Black★Joker【完結】


それにしても、どうやって美空とこいつは知り合ったんだろう。


美空は敬語を遣ってはいるものの、『龍馬』と呼び捨てにしていたし。


考えれば考えるほど、頭の中にクエッションマークが浮かんでくる。


「なぁ、美空ってメソ男と付き合ってんの?」


「……へ?優は幼馴染だよ?」


「ふぅん。可愛い幼馴染がいて幸せだな、メソ男」


「あ……はい」


メソ男と呼ばれてすぐに頷いてしまった自分に少しだけ腹が立つ。


でも、こいつに力で敵う訳がない。


今日が終わればまた赤の他人同士に戻れる。


少しだけ我慢しよう。


そう思っていた矢先、二人は携帯を取り出し何やらやりとりを始めた。