「テメェ……仲間呼びやがったな?!」 「仲間なんて呼んでねぇよ。つーか、お前達よりやっかいなのが来たんだよ」 「クソっ!……神谷……これで終わったと思うんじゃねぇぞ?!」 仲間がやってきたと知るなり、川上はすぐに他の4人に顎で指示を送った。 そして僕の携帯を地面に思いっきり投げつけると、ペッと唾を吐いた。 その唾は運悪く龍馬の髪にかかったようだ。 でも、龍馬は拳をギュッと握りしめて堪えている。 僕が俯く龍馬をぼんやりと見つめているうちに、川上達は闇の中に消えていった。