「俺、美空のことだけは誰にもとられたくない。ずっと自分のものにしておきたい」 「あたしは……いつだって龍馬のものでしょ?」 「そういうこと言うの反則だろ」 龍馬はニッと口の端を持ち上げた後、あたしを床に押し倒した。 「俺のものにしていいの?」 顔の横にある龍馬の腕。 あたしの目を真っ直ぐ見つめる鋭い瞳。 そんなの……決まってる。 「龍馬のものに……していいよ?」 恥ずかしくて顔を反らしながらそう呟くと、龍馬はあたしの首筋に顔を埋めた。