Black★Joker【完結】


「もー……ちょっとは整理しなよぉ」


「これでもこの前、少しは片付けたんですけど」


「しょうがないなぁ……」


あたしは一度深く息を吐くと自分に気合を入れた。



「あたしが部屋を片づける!!」


「……ハァ?いいって。別に掃除してほしくて呼んだんじゃないし」


「でも……」


ここまで散らかっていると、落ち着いて腰を下ろすこともできない。



「……分かった。俺が片づける」


龍馬は渋々ベッドから腰を上げると、床に散らばっていた雑誌や洋服を一つにまとめた。



そしてものの5分もたたないうちに「なっ?片付いただろ?」と得意げに笑った。