「こっちが俺の部屋」 龍馬はあたしの手を優しく掴んで部屋へと誘導してくれた。 でも扉を開けて中に入った瞬間、あたしは思わず絶句した。 「ちょ、ちょっと……これは一体何?!何が起こったの?!」 「別に何も起ってないじゃん」 「泥棒でも入ったの?!」 「あー……そうかも」 表情一つ変えずに慣れた様子でベッドの上に腰掛ける龍馬。 部屋の中は物が散乱してとんでもないことになっていた。