「おい、フラフラすんなって言っただろ?」
龍馬は腕を組みながら僕のことを睨み付ける。
「今帰るところだったんだよ……」
「へぇ。なら俺が送っていってやろうか?また絡まれたら大変だし?」
「別に一人でも大丈夫だよ!」
龍馬のいい方が少しだけムカついて、僕はプイッと顔を反らした。
「お前の母ちゃんさー、俺が優等生なら友達って認めんの?」
「え?」
「俺に問題があんの?それともお前の母ちゃんに問題があんの?」
「龍馬のいってること……僕にはサッパリ分からないよ」
「俺もお前が何で母ちゃんのいいなりになってるかサッパリ分かんないね」
クックと喉を鳴らして龍馬は笑う。



