Black★Joker【完結】


勇気を出して言い返してよかった!


僕もやればできるんだ!!


誇らしくなって顔を持ち上げた時、僕は思わず目を見開いた。



「……何で……龍馬が……」


僕がそう口にした時には、龍馬の拳は男の頬に打ち込まれていた。


男は鼻から血を出して顔を歪めている。


「早くやり返してこいよ。それとも逃げちゃう?」


口の端をクイッと上に持ちあげて龍馬は男を挑発する。


「……んだと?!」


「おい、もういこうぜ!!」


殴られた男はギラついた瞳を龍馬に向ける。


でも、もう一人の男に連れられて悔しそうにその場を後にした。