「一言で言ったら、キケン。それに、凶暴で手をつけられないって感じ?」 「……え?どういうこと……?」 危険で凶暴って……お兄ちゃんってそんなにヤバい人なの? ゴクリと生唾を飲み込んだあたしを龍馬は楽しそうに見つめている。 「そんなビビるなって。一応人間だから」 「ビビらせたの龍馬でしょ?!」 「そうだっけ?俺バカだから、もう忘れたわ」 あたしが鋭く睨むと、龍馬は首を傾げておどけた表情を浮かべた。