「こんな遅くまで何してるの?勉強はどうしたの?」 「……勉強なら、ちゃんとしてるよ?」 靴を揃えながら母さんの顔色を伺う。 だけど母さんは疑いの眼差しを僕に向ける。 「優、あなた誰かに脅されたりしてない?」 「何で?まさか」 思わず手の平に嫌な汗をかく。 「それなら最近一緒にいるバイクに乗ってる子は誰?」 「……え?」 母さんの言葉に僕は思わず固まった。