「龍馬こそ、今日はずいぶん早いんだね」 「俺は午後の授業はお休みしたからな」 「お休みじゃなくてサボったんでしょ?」 「サボったんじゃなくて、お休み」 「……どっちでもいいよ」 僕はテーブルを挟んで龍馬の前のパイプ椅子に腰を下ろした。 「なぁ、お前なんか今日変じゃね?」 「……何が?」 「俺、何かした?」 龍馬はテーブルの上に頬杖をついて僕をジッと見つめる。