学校にいる間、美空が僕に話しかけてくることはなかった。 だけど、時々チラチラと美空からの視線を感じて。 自分から突き放したくせに、まだ美空に見捨てられていないとかすかに喜んでいる自分が情けない。 結局今日も、普段と変わらない学校生活を送った。 ただ、いつも僕の席にやってきて笑顔で話しかけてくれる美空がいないっていうだけ。 それだけのことなんだ。 それだけの……