「な、何で急に……――!!」 驚いて思わず龍馬の胸を両手で押し返すと、 「だって俺達付き合うことになったんだろ?」 龍馬はあっけらかんとそう言って首を傾げた。 「あたしまだ返事してないよ?」 「あ、そっか。我慢できなかった。で、答えは?」 まだ付き合うって決まったわけじゃないのに!! ズルイ、龍馬はズルイ。 あたしの答えなんて聞かなくても分かってるくせに。 「……あたしでよければ……お願いします」 照れ臭くなってボソボソっとそう呟くと、龍馬は満足げにニヤリと笑った。