「うぅわ泰斗可愛えぇな!!」
「響!はたから見たら女の子が女の子くどいてるようにしか見えへんで!」
「ちゃうわ!」

「でも響君、泰斗君みたいな女の子いたら絶対口説いてるでしょ?」
「うっ…」

いや、響、そこどもるとこじゃないはず…









「紅チャンもやるっス!」
「絶対ヤダ!!」


その声に振り向くと赤のメッシュが入った金髪、化死(カシ)が、黒髪ロングの青年、紅夜(コウヤ)にじりじりと迫っている。

紅夜の方も必死みたいで、もともと色素の薄い肌が、『青白い』と形容できるまでになってる。






しばらくの膠着状態。
焦れた化死が一言。



「紅チャンの女装が見たい人っ誰か手伝ってっス!!」
「何言い出すのさ道化!!」

ああ、
紅夜、必死だ。


「手伝いまさぁ化死君っ!!」
…うわ、現夜が物凄い勢いて手挙げちゃった…。

「私でよければお手伝いしますよ?」