「ただいま~」 と男の声。 誰…。 男はリビングに入ってきた。 怖くてフォークを男に向けた。 「おいおい!可愛い妹が俺にフォーク向けてんだけど」 可愛い妹? はあ?意味わかんない。 「こらこら!ちゃんと話すから、フォーク置いて」 と荷物を持ったお母さんがリビングに帰ってきた。 「誰なの?お母さん…」 「あなたのお兄ちゃんよ」 男を見ると私を見つめてニカッと笑った。