ボディーガード

ナタリーはさらに幾つかの引き出しを開けた。

すると、次第に僕の心もナタリーと付き合っていたあの頃にタイム・トリップしていった。

さっきまであんなに切なかったのが嘘のように心が晴れていき、僕も自ら二人の想い出を語り始めた。
 
そのうち僕たちはまだ終わっていない、今ならきっとやり直せる、そんな気がしてきた。

僕は思いきってナタリーにもう一度やり直そう、と言おうとした。
 


しかし遅かった。