ボディーガード

ナタリーは次々と僕たち二人の想いでの詰まった引き出しを開けては、中身を取り出していった。

引き出しの数はあまりにも多く、あまりにも多くの想い出が詰まっていたが、ナタリーにはどこに何がしまってあるのかすべてわかっていた。


「帰り道にスピード・オーバーで警官に捕まったのよね。あのときの警官に怒られてるあなたの顔ったらなかったわ。わたしは笑いをこらえるのに必死だったのよ」
 

そんなものをしまっておいたかな?