EMERALD



口を開くたび、お願いが増えている


「まったく・・・」


立ち止まり、世羅は仕方ないように笑ってため息をついた






図書館のいつもの場所で、試験勉強に励むみちる

それを監視する、世羅


「みちる。手が止まってる」

「分かんないんだもん」


教科書とノートを世羅に押し付けて、みちるは机に倒れ込む


「30分もたってないのに・・・。どこが分からないの、教えてあげるから」