シルヴィアはドレスの裾を翻して、緑の迷宮を出ていった 《我が国の女性は、本当にたくましい》 微笑んで、クラウスは青空を見上げた ─────コンコンッ 《失礼いたします。姫様、お客様が》 シェリアの自室が分からず、偶然通りかかった侍女に場所を尋ねた世羅 《客?・・・あぁ、セーラなのね。いらっしゃい》 世羅の姿を確認すると、シェリアは歓迎するように笑いかけた