《セーラが、ここに来ることを・・・?》 《嬉しそうね、レオナード殿下?》 頬の筋肉が緩んでいるレオナードを見つめて、エマはからかうように呟いた 《でも、そのあとどうするかは、貴方たち2人の問題だと思っているわ》 《僕たち2人の?》 《あの子は庶民。しかも、他国の人間。貴方は王子、我が国の。方程式を解かなくても答えは出るくらいに、簡単な問題》 レオナードが息を飲む 《貴方たちは結ばれない》