クラウスが微笑むと、ドアを激しくノックする音が響いた 《来たようですね。私は失礼します、殿下》 バルコニーへ出るクラウスを見送って、レオナードは扉に歩み寄った 《セーラ知らない!?》 《わっ!・・・セーラなら、ここに・・・・・・》 ベッドで眠る世羅に視線を向けると、エマが安堵したようにため息をついた 《良かった・・・。というか、何故レオナードのベッドに、彼女が寝てるの?普通、逆でしょう?》