EMERALD



クラウスが、レオナードに向き直る


《殿下が自ら出した答えを後悔しなければ、それが正しくなくとも、誇るべき価値は、十分にあるということを、どうか知っておいてください》

《・・・僕にはまだ、答えは出せていないんだ・・・。出せるかな?誇れるだけ価値のある答えを、僕は》


不安げなレオナードを見ても、クラウスは微笑みを崩さなかった


《エディリアの末のお嬢様は、なんと言われるでしょうね?聞いてみては如何でしょう。彼女には、答える義務があります》