でも、少し後悔するかも 戻っても、緑の迷宮に彼女はいないから それを目にして、エマはほんの少しだけ、後悔するかもしれない──── 涙のあとを、湿らせたタオルで拭う 真っ白なシーツの上、横たわる世羅を見つめるレオナードは、複雑な面持ちだった 何故、彼女がここに? 様々な疑問が浮かぶが、そのどれもに答えを出せない どうでもいいや、とレオナードはその疑問を投げ捨てた