恋愛話が、単純に好きなのだろう シェリアは楽しげだ 《あの愚弟は、自分の身分に縛られすぎてるのよね。まぁ、王子と姫じゃ違いが出るかもしれないけど・・・。だとしても、意思くらい、表示したっていいと思わない?》 シェリアの問いに対して、世羅は答えに困る 《好きなら好きって、言えばいいのに・・・》 シェリアの退屈そうな、不満そうな声を遮るように、女性の声が聞こえてきた 《シェリア様?!シェリア様、どちらですか??》