EMERALD



エマの言葉に反論したのは、珍しくエドだった


《あいつらはちゃんと考えて、別れた。二度目は必要ないだろ?》

《本当に訪れるはずだった別れはいつ?別れなければならない状況で、それ以外の答えを出せる?本当の【別れ】を、彼らは選んでいない》


エマの更なる反論に、エドは更なる反論を返せない


《それに、私は期待しているの》

《期待?》

《・・・運命が彼らを祝福するのなら、結果は・・・・・・》


全てを言いきることなく、エマは紅茶に手を伸ばす