EMERALD



「────ッ!」


美しい黄金色の髪

白く滑らかな肌

眠る姿すら美しい、ベルンハルツの若き王子

レオナード・フォン・ベルンハルツ


数ヵ月逢っていないだけで、数十年逢っていないような、そんな気持ちに支配された

泣きそうになって、世羅は視線を逸らす


「・・・・・・ッ」


逢いたいと願った

逢えないと知っていた

逢いたい

逢いたい


「・・・・・・・・・・・・」