EMERALD



悲しげな声のエマは、顔を逸らしてしまう

あまり、話したい内容ではなかったのだろうか?


《もうすぐね。・・・心の準備はできてるわよね?》

《・・・・・・はい》


高度は徐々に、低くなる

間もなく、運命は巡る


止まったはずの

止めたはずの運命の歯車が、自信に溢れる一人の少女によってその働きを取り戻した

これもまた、運命?

だとすれば、別れたあの日にも、意味はあったのかもしれない