綺麗な顔が、こちらを見返してきた

驚いて、世羅は声が高くなる


《大体は分かるわ。昨日の夜の話でしょう?》

《・・・そんなことは・・・・・・》

《ここまで来て、貴女がレオナードのことで悩むとは思っていない。だとすれば、貴女が気にしているのは私のこと。違う?》


図星

何も言えない世羅に、エマはおかしそうに小さく笑った


《いいのよ。時が来れば、私は私の意思とは関係なく、この気持ちにはいづれ、幕引きが訪れる。だから、いいのよ》