間もなく、ベルンハルツ公国に到着する 隣に座るエマを、横目で見てみる 整えられた美しい横顔 柔らかな髪に、滑らかな肌 そこら辺のモデルよりも綺麗な彼女は、レオナード、そして自身の幼なじみでもあるエドを思っていると教えてくれた こんなにも綺麗で自信に溢れた彼女が、何故自分の気持ちを伝えることができないのか なんとなくだが、分かる気がする 《私の顔、何かついてる?》 《え?!》 《さっきからずっと、視線を感じているのだけど?》