エマが、優しげに微笑んだ 《私は貴女を連れていきたくない。でも、貴女が行きたいと本心から言うのなら、私は貴女をベルンハルツへ連れて行くわ》 《・・・・・・どうして、そこまで?》 矛盾だらけの言葉と行動 多分、彼女は自分の気持ちと、自分の立場を考慮した気持ちの両方をうまく持ちあわせているのだろう 《・・・殿下のことが、特別だから、ですか?》 《それは違うわね》 世羅の問いに、エマは即答した