みちるがカメラと携帯を構える

どっちで撮るつもりなのかしら?


「あれ?世羅、そんなネックレスしてたっけ?ていうか、持ってた?」

「え?あぁ、これは・・・」


首元に光る、金色の少し小さめの鍵

アクセサリーというより、鍵にチェーンを通して無理矢理ネックレスにしたようなもの


「もらったの」

「ふぅん・・・」


あの日、殿下が部屋を出てしばらくしてから、私はベッドからおりた