みちるは、私の些細な変化に気づくことはなかった

もしかしたら、気づいていても知らないふりをしていてくれたのかもしれないけれど


安達さんは、相変わらず冷静に私の心境を悟って、深く問うてきたりはしなかった


友に恵まれている、と私は素直に思う


「まずは、私と世羅でしょ。次に、世羅と美優で・・・」

「何枚撮る気だ?」


安達さんは呆れながらも、写真を撮ることには賛成らしい


「世羅、撮ろ撮ろ!」